この預り金ルールは、サガン鳥栖・久光スプリングス・佐賀バルーナーズの観客数を資産運用へ反映する取り組みの一部です。全体の仕組みは、サガン鳥栖・久光スプリングス・佐賀バルーナーズ観客数で投資する運用ルールでまとめています。
余剰資金と機会損失
投資を長く続けるうえで、大きな下落は避けて通れません。
相場が上昇しているときは投資を続けやすくても、保有資産が大きく目減りすると、不安から積立を止めたり、売却したくなったりすることがあります。私が暴落時に大切だと考えているのは、買い増しに使える余剰資金がどれだけ残っているかです。
あらかじめ現金を確保し、下落率に応じた買い増しルールを決めておけば、暴落を想定外の出来事ではなく、計画の中にある出来事として受け止めやすくなります。
一方で、預り金を投資せずに残している間に相場が上昇すれば、その資金は値上がりの恩恵を受けられません。つまり、暴落に備える預り金には、安心感がある一方で、機会損失が発生する可能性もあります。
この記事では、2027年から実施する予定の預り金ルールと、その考え方をまとめます。
なぜ預り金を残しておくのか
一般的には、余剰資金をできるだけ早く投資した方が、長く市場に置く時間を確保できます。相場が長期的に上昇すれば、現金のまま待機しているより、早く投資した方が有利になる可能性があります。
それでも私が一部の資金を預り金として残す理由は、下落時に買い増しできる余力を持っておきたいからです。相場が大きく下落したとき、買い増し資金が残っていなければ、
- 安くなっても追加購入できない
- 含み損を見るだけになる
- 「もっと資金を残しておけばよかった」と後悔する
- 不安から保有商品を売却したくなる
といった状態になりやすいと考えています。反対に、あらかじめ買い増し資金を用意し、下落時の行動を決めておけば、
下落はルールを実行するタイミング
と捉えやすくなります。預り金は、単なる待機資金ではありません。
下落時にも投資を続けるための、心理的な余裕をつくる資金でもあります。
預り金は佐賀バルーナーズの観客数から積み立てる
2026年8月からの佐賀3チーム連動投資では、各チームのホームゲーム観客数を資産運用へ反映。サガン鳥栖と久光スプリングスのホーム観客数は、原則としてスポット購入額にします。
一方、佐賀バルーナーズのホーム観客数に相当する金額は、すぐには投資せず、預り金として積み立てます。
| チーム | 観客数の反映方法 |
|---|---|
| サガン鳥栖・久光スプリングス | ホーム観客数と同額をスポット購入 |
| 佐賀バルーナーズ | ホーム観客数と同額を預り金へ追加 |
この預り金を、NASDAQ100指数が最高値から下落した場面で段階的に使用。ルールの運用開始は、2027年を予定しています。
NASDAQ100の下落率で4段階に分けて買い増す
買い増しの判断は、レバナスの基準価額ではなく、NASDAQ100指数の下落率を基準にします。NASDAQ100の過去最高終値から現在の終値までの下落率を確認し、5%、10%、15%、20%の4段階で預り金を投入します。
預り金10万円の場合
| 段階 | NASDAQ100下落率 | レバナス下落の目安 | 投入方法 | 発動前残高 | 投入額 | 投入後残高 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① | 5% | 約10% | 預り金の10% | 100,000円 | 10,000円 | 90,000円 |
| ② | 10% | 約20% | 残金の20% | 90,000円 | 18,000円 | 72,000円 |
| ③ | 15% | 約30% | 残金の40% | 72,000円 | 28,800円 | 43,200円 |
| ④ | 20% | 約40% | 残金の全額 | 43,200円 | 43,200円 | 0円 |

この配分では、浅い下落では資金の大部分を温存し、下落が深くなるほど買い増し額を大きくします。当初10万円に対する実質的な配分は、次のとおりです。
| 段階 | 当初資金に対する投入割合 |
|---|---|
| 5%下落時 | 10% |
| 10%下落時 | 18% |
| 15%下落時 | 28.8% |
| 20%下落時 | 43.2% |
20%下落時に最も多く投入できるよう、前半では使いすぎない設計。
実際には試合のたびに預り金が増える
前の表は、最初の預り金が10万円で、途中に資金が追加されない場合の例です。
実際には、佐賀バルーナーズのホームゲームが開催されるたびに、観客数相当額が預り金へ加わります。例えば、5%下落時の買い増し後に、試合連動分として1万円が追加された場合は、次のようになります。
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| ①買い増し後の残高 | 90,000円 |
| 試合連動による追加 | 10,000円 |
| ②発動時の預り金 | 100,000円 |
| ②で投入する20% | 20,000円 |
| ②投入後の残高 | 80,000円 |
投入額は、最初に用意した預り金だけで決めるのではありません。
各段階に到達した時点の預り金残高
を基準に計算。そのため、相場の下落を待っている期間が長く、試合連動分が積み上がるほど、実際の買い増し額が大きくなる可能性があります。
買い増しを実行する際の取り決め
判断に迷わないように、次の条件をあらかじめ決めておきます。
- NASDAQ100指数の終値で下落率を判定する
- 過去最高終値からの下落率を使用する
- 同じ下落局面では、各段階を1回だけ実行する
- 一日で複数の水準を通過した場合は、到達した段階を一括で実行する
- 投入額は発動時点の預り金残高から計算する
- 最高終値を更新したら、①の5%下落から再スタートする
- 条件到達を確認した後に発注する
例えば、NASDAQ100指数が最高値から一日で12%下落した場合は、①と②を一括で実行します。預り金が10万円なら、
① 10万円の10%=10,000円
② 残り9万円の20%=18,000円
合計28,000円を投入
となります。
一度①を実行した後、指数が回復して再び5%下落しても、同じ最高値を基準とする下落局面では①を繰り返しません。
次に実行するのは、10%下落の②です。NASDAQ100が過去最高終値を更新した時点でリセットし、再び①から始めます。
レバナスの下落率は単純な2倍にはならない
このルールでは分かりやすくするため、
- NASDAQ100が5%下落
- レバナスは約10%下落
という目安を併記しています。
ただし、実際のレバナスの基準価額が、NASDAQ100の下落率の正確な2倍になるとは限りません。日々の値動き、為替、信託報酬、購入するタイミングなどによって差が生じます。
そのため、正式な発動条件はあくまでNASDAQ100指数の下落率とし、レバナスの数字は参考程度に使用します。
20%下落で全額投入することの注意点
このルールでは、NASDAQ100が過去最高値から20%下落した段階で、残っている預り金をすべて投入します。その後、30%、40%とさらに下落した場合、買い増しに使える預り金は残っていません。
これは、このルールの弱点の一つです。より大きな暴落に備えるなら、
- 20%下落で全額使わず、一部を残す
- 25%、30%の段階を追加する
といった方法も考えられます。今回は、ルールを複雑にしすぎず、20%下落までの4段階で使い切る方針にしました。
預り金を残すことで発生する機会損失
預り金を残すことには、買い増し余力を確保できる利点があります。
一方で、相場が下落せず上昇を続けた場合、預り金は投資されないまま残ります。
例えば、預り金10万円を現金で保有している間に、投資対象が20%上昇したとします。その10万円を最初から投資していれば、単純計算では2万円の値上がり益を得られた可能性があります。
預り金として残していた場合、その値上がりの恩恵は受けられません。これが機会損失です。
しかし、機会損失を避けるためにすべての余剰資金を投資すると、暴落時に買い増しできる資金がなくなります。どちらが正解かは、相場が動いた後でなければ分かりません。
重要なのは、
利益を最大化できるかだけでなく、自分が下落相場でも投資を続けられるか
だと考えています。

どちらを重視するかは、自分が続けられる投資方法で決める
暴落を想定内にするための資金
相場の暴落そのものを予想することはできません。しかし、暴落したときの行動を事前に決めることはできます。
買い増し資金があり、その投入条件も決まっていれば、
- どこまで下がるのだろう
- 今すぐ全部買った方がよいのではないか
- もう売却した方がよいのではないか
と、その場の感情だけで判断する可能性を減らせます。
この預り金ルールで目指しているのは、底値を正確に当てることではありません。下落の深さに応じて資金を分けて投入し、暴落時にも決めた行動を続けられる状態をつくることです。
暴落時に買い増しできる資金があること自体が、保有を続ける支えになると考えています。
下落を恐れる心理から、買い場を待つ心理へ
十分な余剰資金を確保し、下落時のルールをあらかじめ決めておくと、相場が下がったときの見え方が変わります。
買い増し資金がない状態では、評価額が下がるほど不安が大きくなり、
これ以上下がったらどうしよう
今のうちに売った方がよいのではないか
と考えやすくなります。一方、下落時に使える買い増し資金が残っていれば、
もっと下がれば、大量に買い増しできる
と考えられるようになります。
つまり、下落を避けたいだけの心理から、決めた価格まで下がるのを待てる心理へ変わります。この心理的な変化は、投資を続けるうえで大きな武器になると考えています。
多くの投資家が不安になり、相場から離れたくなる場面で、あらかじめ決めたルールに沿って買い向かうことができれば、その後の急反発に乗れる可能性があります。
悲観が強く、まだ下がりそうに感じる場面から急に反発することもあります。そうした短期間の大きな上昇は、しばしば「稲妻が輝く瞬間」と表現されます。しかし、その瞬間を正確に予測することはできません。
だからこそ、暴落時にも市場から離れず、買い増しを続けられる状態をあらかじめ作っておくことが重要だと考えています。預り金を使って安い水準で購入できれば、その後の回復局面で大きな利益につながる可能性もあります。
ただし、余剰資金を使い切った後も下落が続けば、追加購入できず、評価額の下落を見守るだけになる場合があります。また、相場が長期間下がり続けたり、レンジ相場が続いたりすると、利益が出るまでに時間を要することもあります。
投資を続ける考えがあっても、含み損の期間が長くなるほど不安は大きくなるため、回復まで時間がかかる可能性も想定しておくことが大切です。
このルールの目的は、底値を当てて一度に大きな利益を得ることではなく、
決めた行動を実行することで資産形成を続ける力にする
余剰資金と買い増しルールがあることで、暴落をただ耐える時間ではなく、将来に向けて購入を続ける機会として捉えられるようになります。
どれだけ余剰資金を残すかは人によって異なる
余剰資金をどれだけ確保するかは、資産額、収入、生活費、残り投資期間、投資経験、値下がりへの耐性によって変わります。
余剰資金が多すぎれば相場上昇時の機会損失が大きくなり、少なすぎれば暴落時に十分な買い増しができません。
考えるべきなのは、次のような点です。
- 生活防衛資金を確保できているか
- 通常積立を継続できるか
- 何%下落したら不安になるか
- 暴落時に追加で投資したい金額はいくらか
- 現金を残したまま相場が上昇しても納得できるか
- 買い増し後にさらに下落しても保有を続けられるか
余剰資金の正解は、単純に多いか少ないかではありません。
自分が相場から離れず、投資を続けられる金額か
という視点で決めることが大切だと考えています。
このブログで記録すること
このブログでは、2027年から預り金ルールを実際に運用し、次の内容を記録します。
- 佐賀バルーナーズのホーム観客数
- 試合ごとに追加した預り金
- NASDAQ100の最高値と購入ポイント
- 各段階の発動日
- 発動時点の預り金残高
- 実際に投入した金額
- 購入後の資産推移
預り金を残したことが投資継続の助けになるのか、実際の運用を通じて記録していきます。
おわりに
投資を続けるうえで重要なのは、上昇相場でどれだけ利益を得られるかだけではありません。
大きく下落したときに、投資をやめずにいられるかも重要です。
暴落時の買い増し資金を残しておけば、下落を想定内の出来事として受け止め、安くなった場面でルールに沿って購入できます。その準備ができていれば、下落時の心理を「怖いから売りたい」から「決めた水準で買い増したい」へ変えられます。
多くの投資家が不安になる場面でも市場に残り、その後に訪れるかもしれない急反発を捉える可能性を残せます。一方で、預り金を市場へ投入しない期間には、機会損失が発生する可能性があります。
買い増し余力を優先するのか、できるだけ早く市場へ投資するのか。どちらか一方が正しいわけではありません。
このブログでは、佐賀バルーナーズの観客数から預り金を積み立て、NASDAQ100指数の下落率に応じて段階的に投入します。そして、そのルールが投資を長く続ける助けになるのかを、実際の記録で確認していきます。
この記事を通じて、読者の方にも、
暴落時に使える余剰資金を、どれくらい持っておくか
そのために、どれくらいの機会損失を受け入れられるか
を考えるきっかけにしてもらえればと思います。
観客数連動資金を含めた5年間の資産推移は、佐賀3チーム連動投資の5年シミュレーションで確認できます。



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